子どもが「プロファイル」って何?
と聞いてきたことがきっかけで、DVDをレンタルしました。
作品を見たのは20年ぶりくらいです。
当時は、ビジュアルの怖さと謎が解けていくストーリーに惹かれて見ていました。
今回は、20年前とは違う感覚で見ていたと思います。
レクター博士が分析する、犯人像と犯行動機はシンプル。
その犯人を捕まえようとする、FBI捜査官クラリスの執着を紐解くレクター博士。
レクター博士は、犯人像を提供するかわりにクラリスの過去を聞き出します。
クラリスが犯人を捕まえて、とらわれている女性を助けることで
自分自身の心の闇を助けることが出来ると分かり、捜査の協力をしたのかもしれません。
この作品の表のテーマは事件の解決。
もうひとつのテーマは、クラリスの闇が溶けたということ。
最後のシーンで、レクター博士が
羊たちの悲鳴はまだ聞こえるのか?
というクラリスへの言葉が、それを物語っています。
なぜ「羊たちの沈黙」という題名なのかを20年越しに知ることとなりました。
古い作品ですが、心理に興味のある方には面白いのではないかと思います。