手許にある2枚の写真
20代の新婚の両親の姿
30代後半の両親の姿
どちらも右に母、左に父の配置
縦に並べると年を重ねた様子が比べられる
それを見る限り 愛し合い、お互いを思いやっているように見えた
美しく尊い愛が感じられた
2人は命日まで一緒
先に逝った母が父を呼んだに違いない
私がずっと大切にしていた写真
その写真には写らない真実があった
大人になり、私は成人前の苦痛だった生活をきれいさっぱり忘れていた。
美化した思い出と2枚の写真が宝物だと思いこんでいた。
いざ蓋を開けてみたら、
美化した思い出の実際はとんでもないものばかりだった。(過去記事ご覧下さい)
どうしてなの?
私の大切にしていた思い出はニセモノ
私はお父さん子じゃなかったの?
父親が好きだったと思い込み、父親の外見に似た人ばかりを好きになっていた。
思い出してしまったお父さんは、怖い人でもあった。
仲がよかったはずの両親の喧嘩の声が脳裏に響く。
兄ちゃんだけに異常に厳しかった。
お母さんを小馬鹿にするところがあった。
お父さんは浮気をしていた。
そして、母亡きあとはアルコールに溺れていた。
そんなはずはない。
私は優しい両親と兄に恵まれていた。
両親と早くに死別しそれなりに苦労はしたけど、周りに助けられてやってこれた。
そうじゃなかったの?