自責ではない。
事実としてそう思った。
確かに元義母は極端だった。
強烈だった。
ただ、そのことは私も分かっていたはず。
分かっていたのに、距離もおかず、ハイハイなんでも言うことを聞いていた。
元義母にしてみたら、都合のいいお嫁さん。
元夫だって同じ。
確かにわがままだし金遣いは荒い。
でも、それだって最初から知っていた。
それを承知で彼と結婚することを選んだ。
彼にしてみたら、私は打出の小槌をもった便利な奥さん。
自分がかわいそうだと思っていれば、相手を恨むだけで済む。簡単だよ。
自分が被害者になっていれば、周りからは同情される。
その上で「私だって悪いところがあったし」なんて言ってた。
本心のようで本心ではなかったんだ。
本心だと思い込ませていたんだ。
相手を増長させていたのは私の態度。
これは、ずっと昔から?
友人関係もそう。
仕事関係もそう。
そんなこと、とっくに気づいていた。
分かっていたよ。
分かっていたよ、そんなこと。
分かっていたけど認めるのが怖かった。
いいように使われる人でいることが私の逃げ道だった。
そうしていれば自分と向き合わなくてすんでいた。
だって、そうする方法しか知らなかったから。
自分の意見を述べることが自分を認めることなんて知らなかった。
生きてきた中で、そんなこと誰に教わればいいの!!
包み込んでくれる大人なんていなかった。
私を大切に扱ってくれる大人なんていなかった。
わかった以上、これから前に進むのか後ろにさがるかは、私次第なんだ。
「自己責任」とはこういうことを言うのかも知れない。