アダルトチルドレンサバイバー備忘録

一般人の中に紛れ込む病み(闇)人。主にメンタルのことを好き勝手に徒然と書いています。自分の為に、家族の為に、ずっと自分自身のカウンセリングを続けています。

ダブルバインド

中学から高校を卒業するまでの6年間

お世話になっていた親類の家は
居場所がなく、貧乏というのもあり
居心地が悪かった

でも、大人に操作されていた感はなく
なのにどうしてあれだけ現実感がなかったのだろうかと

自分なりに考えて出てきたのは
兄からのダブルバインド

兄からの禁止事項はたくさんあった
それだけでもきついのに
そのあと
お前の好きなようにしろ、と言われ
私が自分で動き出すように仕向ける

その言葉に固まるのに
動かなければ動かないで、そこを叱責されるから仕方なく動き出す

すると、監視していた兄は
待っていたかのように
私の行動を批判し責め立て、手が出る

私はこうなることが分かっていながらも
監視をされている以上、
やらざるを得なかったんだ


兄の目線、声、足音、帰ってくるバイクの音
怖くてたまらなかったのに
それを感じることもできず、
現実からいなくなることで自分の痛みを和らげていたんじゃないかと思う

あの男は、冷たかったり、脅してきたり
そうかと思うと、優しくなったり
何をされても結果はひとつなので
怖さのあまり、動けなくなるしかなかった

それで、兄のことを
ヘビのような冷たい目が怖かったと
以前、表現していたのだろう
自分はヘビに睨まれて動けなくなった蛙
だと言いたかったってことだ

元々は図々しかった私が
親類の家で、あれだけ気を使った生活をするようになったのも
兄からの禁止事項を守らなければならなかったからだ

迷惑をかけるな
お前が家事を全部やれ
何があっても悪いのはお前なんだ

何回もそう言われた
返事をしていたか記憶にないけど
頭には刷り込まれていた

ダブルバインドの効果はすごい
全然動けなくなる
でも頭の中は逆にドロドロに動き続けてた

私も、なんの躊躇もなく
自分がされたように子どもたちに
ダブルバインドを仕掛けてきた
それには子どもをはめさせてきた

どうやったら仕掛けられるかが、
無意識だけどよく分かっていた
その分、動き出せない部分を今も持っている子どもたち

自分がやって来たこと見せられながら
長い目で見ていくしかない


兄も、母親にやられていたんだと思う
かなり協力に

もしかしたら父親からもあるかもしれない
だからといって、仕方がないと
許せるようなうつわは、私にはまだない