設定は、離婚前の家族。
子どもたちは未就学前くらいの年令。
ふとした隙に長子がいなくなった。
何日も戻ってこない。
家族に全員、それに気づいているが
探すなり、話し合うなりをしない。
明日、警察にいこうか
と、届けを出そうという会話はしている。
私はひとり、心の中で
死んでいたらどうしよう
事件に巻き込まれていたらどうしよう
と不安を大きくして泣きそうになっている。
心の中では、半狂乱状態。
が
家族の誰にもそれを話さない。
表面上は、淡々とした家族。
見つからないまま目が覚め
あ、子どもは成人してるんだった、夢だ。
と気づき、ひと安心。
夢の中の
ハラハラした感じを持ちつつ
目が覚めたので、現実じゃなくて良かった、、。
この、心の中の自分と
表面上の自分が全然違うというところが
いかにも私っぽくて、家族っぽい。
気持ちを出さずにいるというより
出さないものだろうと、そんな感じ。
これは、子どもたちもそうなんだと思う。
また、学生時代にお世話になっていた
親類の家庭もこんな感じだった。
あの家で
嬉しい、楽しい、悲しい、怒り
っていうものはほぽみていない。
いや、
いちばん下のお子さんは、出してたか。
その前の
父親と暮らしていた小学生時代もそうだった。
私は、何が起きても
それを話すことはなかった。
そのもっと前
母親が元気に生きていた頃は
家庭内で、父親がいるときなら
その場で受けた感情は開放していたけど
学校で起きたこととかを家で話すことはなかった。