大人になってから、精神状態が落ち着いてくるにつれて夢を見る回数が減ってきた
といっても、今の精神状態が良いということでは決してなく、あくまで過去の自分と比べてということ
自分の体感している勝手な持論なんだけど
自分の無意識の中で大きくしめているものが、何とかしろよと顔を出して夢でつついてくる、そんなイメージがある
以前、山頂近くの地域に住んでいた
買い物はいつも山を下った街に行っていた
買い物を終えて、カーブの多い坂道を車で登って帰るのだけど、慣れない人は車酔いをするレベルの道だった
その場面が夢に出てきた
雪道の中、登りのカーブを曲がりきれずに崖に落ちそうになった
とっさに運転席から飛び出し、自分は助かり車は崖に落下した
それだけでも心臓がドキドキものなのに、私は平然としていた
落ち着いているというよりも感情がないというような感じで淡々としていた
落ちた車を引き上げなきゃとガソリンスタンドに連絡しようにも連絡手段がなく、どうしようとなるが、夢の中では助けてくれそうな人がちゃんと登場してくる
その通りすがりの人に声をかければいいのに、いや声はかけるんだけど伝え方がわからず、相手は何事もなさそうだと判断して去っていくを繰り返していた
事故にあった恐怖は感じなく、伝えられないことに動転し、動転するから余計伝えられなくなる、を繰り返していた
そのうち諦めて、私は車を放置したまま下の街に歩いて下りていった
人を頼ろうとせず、自分でなんとかしようとしている姿は
まさに今の自分をあらわしているんじゃないだろうか