私の嫌いな言葉。
「キモい」
我が子、特に小学生の子が当たり前のように使う言葉。
割と多くの子が普通に使っているのを聞くし、その使い方も広意義のように思う。
でも過剰反応してしまう。
聞かなくていいなら聞きたくない言葉。
自分の中学時代が蘇ってくる。
ずーっと忘れていたけど、男の子達に言われていた言葉。
貧乏で暗くて、気持ち悪いんだと。
オヤジが変な人で気持ち悪いんだと。
制服も買ってもらえないほど貧乏なのに偉そうにしていると。
そう言われても、笑ってなんにも傷ついてないように振舞っている私がいた。
だから、女の子の友達も私が辛かったなんて知らない。
ある時、中学校で無記名のいじめのアンケート調査があった。
「いじめはある。」と、個人名を書かずに提出。
自分の名前を書く勇気はなかったけど、それでも先生に気づいて欲しかったんだと思う。
総合だっがか何かの時間、アンケート結果についての話があった。
「このクラスにはいじめはない。」
「みんなの回答には、仲が良いクラスとのこと。」
「先生は嬉しい。」
そして、模範解答的な陳腐なアンケートがいくつか読まれた。
「みんな仲が良くて楽しいクラス。」
「もし、いじめがあったらみんなで助ける。」
そうか。
傷ついて悲しい態度をして泣いていなければ、いじめと認識されないんだ。
でも、泣きたくない。泣いたら もっともっと攻撃するくせに。
担任の先生は、私の書いたアンケート用紙を証拠隠滅して捨てたんだろうか。
この時期は、父のこと・兄のこと・学校のこと・住まいのことで 自分の苦しさから逃れるために、自分に膜をはり、感情のスイッチをオフにした。
能のお面をかぶり無表情になった。
その状態を「離人感」と言うと
先日心理の先生からおしえてもらった。
それは、私が生きていく上で自分を守るために必要なことだったらしい。