お日様のひかりが好き。
やわらかいひかりが好き。
家を建てた時も採光にこだわった。
「これ以上窓を大きくすると、壁量が取れませんよ。」
と、設計の人にいわれたくらい、お日様のひかりをいっぱいの部屋にしたかった。
暑くてまぶしい西日でさえも好き。
もの悲しい夕日にも惹かれる。
暗闇の中で生活していたから、その反動でひかりを求めていたのだろう。
そうに違いない と、解釈していた。
でもそれだけじゃなかった。
お母さんのぬくもり。
あたたかさ、包んでくれるような大らかさを太陽に重ね求めていたことを知ってしまった。
やっと笑顔で現れてくれたお母さん。
お日様のひかりが後光となって笑顔が眩しい。
この時を長い間待っていた。
やっと求めていたものを手にいれられた。