見てきましたジブリ作品。
意味が分からないという感想をtwitterでちらほら見かけたけど、自分の感覚を受け入れようと、あえて予備知識を入れずに見てきました。
ストーリを見てそのまま飲み込むというより、ストーリーを見ながら考えるという作品だと感じた。
ストーリー自体を楽しみたい人からしたら物足りないのかな?と思ったりしたりしなかったり。
見た人の数だけ感想があると思っている派なので、間違いというものはなくどれもが正解。
私は私の感じたこととして書いていこうと思う。
まずは音楽がよかった。サイコーにいい。効果音でピアノの単音から入ってだんだんと引き込まれる心地よいメロディに、目も耳もうっとりしてしまった。
どう生きるかは、ラストの積み木のシーン、跡継ぎを引き受けを断ることにつながるってことなんだろうけど
お母さんを亡くした悲しみを嘆き、死を受け入れて、
仮想世界?の中で子ども時代の母親との絆を自分の中に確固たるものとして、前に進む勇気と力が持つことができ、
そして新しい母親と父親、弟との家族としての生活を生きていくんだという選択をしていたこともあるんじゃないかと私は思いながら見ていた。
亡くなった母親、その妹である新しい母親、
どちらも愛した父親、その中で自分がどうあるべきかを仮想世界の中でマヒトは決断したんだと思う。
またインコの存在は、今の人間社会の略図のように見られた。
目の前のことでいっぱいになってしまう人たちの中で、どう自分を保つべきか、どのように先を見ていくか。でもそうもいっていられない世の中になってしまっているというあらわれでもあり、だからこそ自我をなくして誰かに依存したくなる自己啓発セミナーや怪しい宗教めいたものをイメージしながら見ていた。もっというと国家としてみることもできる。
ひとつ気になるのがアオサギの存在。
何気にいい味を出しているなあと。
これは、だれの化身なんだろうか。
マヒトの悪意の部分の姿?それとも生まれたばかりの弟?
深い意味はないのかもしれないけど、アクの強さに惹かれてしまうおもしろいキャラクターだった。
もう一回みてみたいな。もっと深く考察ができそう。
それが的外れであっても、いや受止めはそれぞれだから、的外れってことはないか。
細部にメッセージが隠れていそうなジブリ作品なので、それ見つけたくてもう一回みたいってなってるのかもしれない。