中学生の時、毎日が地獄のようで
辛すぎて感覚を麻痺させて、何も感じないようにして過ごしていた
それでも今に至るまで生きてこられたのは、自分にとっての支えがあったから。
親戚の家の、洗面所の先の渡り廊下にある物置か倉庫のようなところ
自分の家から持ってきた段ボールが山積みになっていた
私は時折、その暗い倉庫のようなところに行き、段ボールを開けて中身を覗いていた
私が図工で賞をとった水彩画
書道の作品、版画
通信簿
お母さんが裁縫に使っていたハギレの布
家族写真
サザエさんの漫画
出しては眺め、また元に戻しておく
それを繰り返しやっていた
無意識でやっていた
やっていたことも忘れ、去年の冬にセッションの途中で思い出した
私は段ボールを開けて、暖かい家族があった頃のことを思いながら、自分で自分を慰め、労り、褒めて、エネルギーを充電させていた
どんな苦境にあっていても、自分を守ることはしていたようで
自分なりによく頑張っていたなと思う
自分がいとおしくなる
そのことを思うと、じんわり涙が出てくる
そんな自分がかわいい
私が人に興味を持ち始めたのは、そのあたりからだったのだろうか