10年くらい前のドラマだと思う。
子どもに勧められて見た、けど
子どもは、冒頭に出てくる毒親のシーン等が印象に残って私に話題を出してきたようだ。
結果、とても良いドラマだった。
一人の女性の生き方が描かれている。
愛されて育まれ、裏切られ
落胆し、憎しみの中にいながらも
救いを見つけ、そこにすがり
未来を夢見るというよりも、過去を捨て去るために登りつめることへの執着に生き
人々との出会いの中で、頑なに閉じた心の扉を少しずつ開き始める
そして扉が開ききったところで、彼女は捨てた過去を受け入れ故郷に帰る決心をする
私は自分に重ねてしまい、見ながら時折涙ぐんでしまった。
勧めてくれた我が子は、終わりがよく分からなかったと言っていた。
そりゃそうかもね。私も20代の時に見てもピンとこなかっただろう。
ストーリーの流れ、作者の意図などを推察することもできず
表面の暴力シーンの際どさに意識が向いてしまうだろう。
以前、フランクルの「夜と霧」について、知人が
アウシュヴィッツ収容所の酷さに耐えかねて最後まで読めなかったと言っているのを聞いて、
いや本質はそこじゃないんだ…
と思ったけど、人それぞれなので何も言及せずに話を聞いて終わった。
本やドラマは深い。
私はアニメが苦手で、人気のある作品を読もうと試みるけど、いつも途中で投げ出してしまい読めずにいる。
それでも、アニメの監督や脚本家さんたちの著書やインタビューを見るなど、違う視点から見て流行りに乗ることをしている。
それぞれの領域があり、それぞれのタイミングで自分の中に入ってくるものかある。
無理に頑張ってやろうとしても、余計に嫌になってしまう確率が上がるだけなんじゃないかな。
ドラマの主人公も、周りからいくら手を差し伸べられても頑なにはねのけていた。
しかし、自分の内側から涌き出た気持ちは、はねのけることはなく、自分の想いに責任を持つことて行動に繋がっていった。
いつか我が子に、このドラマの素晴らしさか分かること願う。