嫌いな人のことを「好き」と言ってみてといわれたら
大好きですよ~
って、平然と言えるし
悪くもないのに「謝って」といわれたら
ごめんね~、本当にごめんね
と演技がかって言える自分。
そこに抵抗感はまったくない。
言うだけなら、いくらでも言えますよという軽いノリすらある。
抵抗感のない自分は変。おかしい。
これじゃあ、人と信頼関係は結べない。
自分の中に、あの人嫌いっていう気持ちも
自分は悪くないから謝りたくないっていう気持ちはちゃんとある。
でも、そう言えという状況になった時に
その気持ちをちょっと端っこに置いといて
好きになりきってみたり
悪い事をして反省している気になって
それで言葉を発するということを瞬時にしているようだ。
それだったら、なんでも言えるのは、自分でもうなずける。
このようなことは、以前よくやっていた。
苦労したんだね~と言われたときに
(それはそれでうれしいんだけど)
そうなの~、大変だったのって言ってしまうと
本当に苦労していた自分が降りかかってきそうで怖かったから
いや~、意外とそうでもないよ
なんて、そうでもない気になりきって、
なんでもなかった気になって返事をしていた。
うそをつくことが自分にとって都合のいい、という経験をしてきていたんだろうか。
うそをつかないと、やってこれないような状況だったんだろうか。
思ってもいないことを言ってしまう。
とりあえずの返事をしてしまう。
その場しのぎの軽い言葉を発してしまう。
そんな うそつきの自分は、分かる人には最初から分かっていたんだ。